日々のはなし

鳥取のゲストハウスで考えたはなしとちょっとの美術のはなしをしようと思います。

2018-01-01から1年間の記事一覧

ゴードンマッタクラーク

基本的な回顧展。作品のスタイルごとに編集。記録写真や映像が多数展示されていた。 パフォーマンス的な要素や、建築事態を使っていることによって残すことが困難な作品。仕方がないけれど、わたしは「生」を感じることがあまりできなかった。スプリッティン…

HAPPY HOUR

自分をしあわせにする方法を知っているとわたしは思っていた。 ある人に自分を幸せにする方法を知っているか聞いた。その人は知っているとは答えずに、その方法を答えにした。今が楽しいかどうかがひとつ、そして将来こうなりたいという方向があっているかど…

冨井大裕「コンポジション―モノが持つルール―展」ATELIER MUJI

3年前、国立新美術館で行われた「アーティスト・ファイル 2015 隣の部屋――日本と韓国の作家たち」で冨井さんの作品を初めて見た。私が現代美術を見てきたなかで1位、2位を争うくらい心が動かされたのを覚えている。 わたしたちがふだん使っている日用品・既…

再構成・編集のはなし

じゃたにさんとこんな話をした。 はなしの発端はARTZONEでの「ゴットを信じる方法」。そこで行われた作品の再構成について。ものを再構成すること、この時代のこの世界ではもうあたりまえにされているのかもしれない。場をつくること、それは映像の中では編…

旅のはなし

どうして人は旅をするのだろう。 先日、久々に鳥取を抜け出して、都会に遊びにいきました。鳥取にはない高層ビルが立ち並ぶ風景。こういう世界で生きている人たちがたくさんいるんだなあと頭の片隅で思いつつ、好きな美術展を巡ったり、お店に行ったり。 お…

技術のはなし

再構成のはなしの続きなんだけどね、 じゃあ、この技術がすごいスピードで進歩し続けているこの世界で、このタイミングで今生きている私はなにができるんだろう、なにをすることを選ぶんだろう。 今選んでいるこの場所そこで学んだことをこの先どう使ってい…

10年後のはなし

先日、たみに社長が10年前にお世話になった人が訪ねてきました。そんなふうに社長も今いるスタッフがどうなっているか10年後に訪ねてみたいそうです。 ひとりは、10年後も明るい髪色のままで誰かとごはんを作って食べていたいと言っていました。ひとりは、10…

中崎透「耳たぶのかさぶた/The Earlobe Scab」Art Center Ongoing

中崎さんの作品を初めて見た。 札幌の展示「シュプールを追いかけて」や看板の作品などはちらっと画像で見たことがあったけれど、実際の作品を見るのは初めてだった。それらの作品は割とリサーチに重きが置かれていて、インタビューや博物館的な”モノ”が中心…