日々のはなし

鳥取のゲストハウスで考えたはなしとちょっとの美術のはなしをしようと思います。

10年後のはなし

先日、たみに社長が10年前にお世話になった人が訪ねてきました。そんなふうに社長も今いるスタッフがどうなっているか10年後に訪ねてみたいそうです。

ひとりは、10年後も明るい髪色のままで誰かとごはんを作って食べていたいと言っていました。ひとりは、10年後は子どもが高校生になっていて、お弁当作りにはまっているだろうなと言っていました。他の人にもたくさん聞いてみました。結婚していたいなとか、子どもと遊んでいたいなとか、今の仕事でこんなことが出来るようになっていたいなとか。

わたしは10年後、なにをしているかなあ。いろいろ考えました。実は、この質問、うかぶに入社するときにも聞かれました。一番答えるのに困った質問だったけれど、自分の思っていることを一番素直に話せる質問でもありました。

結局のところ、その答えは「わからない」なのです。

これまで生きてきた中でも、10年後、いや1年後すら、思っていたことの外にあることをやっている。(だって、1年前鳥取にいるなんて微塵も思っていなかった)それが自分にとっておもしろいことだなと思う。計画性がなさすぎると言われるのもこのせいなのかもしれないけれど、わたしは10年後、今自分が少しでも想像できること以外のことをしていたい。自分の想像を超えたことをしていたい。目の前にあるたくさんの選択肢の中でいつもいちばんにわくわくすることをしていたい。「わからない」ことをめいいっぱい楽しみたい。

 

いろんな人にこの質問をしたなかで、ひとりだけ、「わからない」と答えたひとがいた。きっと、その人とは10年後も会えると思った。